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【2026年最新】VDI・RDSとリモートアクセスの違いとは?VDI入れ替えをコスト・運用負荷で比較

2026.10.16
  • インサイト
VDI入れ替えに向けたVDI・RDS・リモートアクセス型の比較

企業の情報システム部門や、自治体のリモート環境を担当する方にとって、VDI(仮想デスクトップ基盤)の更新時期は大きな課題です。「次のVDI更新、また同じ金額をかけるのか」——予算編成の時期になると、そんな声が社内や庁内で上がっていませんか。

VDIは、数年毎に大きな更新費用がかかります。ライセンスや保守の費用も、毎年の予算を圧迫しがちです。そこで近年、VDIの入れ替えを検討する企業や自治体が増えています。

この記事では、リモート環境としてよく比較される3つの方式を、コスト・運用負荷・構築期間の3つの軸で整理します。最後に、VDIからの入れ替えで5年で約1億円を削減した、教育委員会の事例も紹介します。

📌 この記事でわかること
  • ✔VDI更新で予算が膨らみやすい理由と、仮想化ソフト・PC端末・ライセンスの値上がりの状況
  • ✔VDI・RDS・リモートアクセス型の仕組みの違い
  • ✔コスト・運用負荷・構築期間の3軸での比べ方
  • ✔VDIから段階的に移行する進め方と、教育委員会の削減事例

✨ [要約] 企業や自治体のVDI更新時に検討すべきVDI・RDS・リモートアクセス型の3方式を、コスト・運用負荷・構築期間の3軸で整理します。ある教育委員会ではVDIからリモートアクセス型へ入れ替えることで、5年間で約1億円のコスト削減を実現しました。

値上がりする更新コストと属人化——VDI運用の3つの課題

VDIを長く使っている組織ほど、更新のたびに同じ悩みに直面します。代表的な課題を3つに整理します。

01数年毎の更新が、予算の大きな山になる
VDIは、サーバーやストレージ、ライセンスをまとめて更新するのが一般的です。更新の年には、数年分の投資が一度に予算に乗ります。経営層や財政部門への説明に苦労している担当者も多いのではないでしょうか。
02仮想化ソフト・端末・ライセンスの値上がりが重なる
VDIの更新では、サーバーや仮想化ソフトだけでなく、利用者の端末やOS・オフィスソフトのライセンスも同時に見直すことが多くあります。そのいずれも、ここ数年で値上がりしています(詳しくは次のデータで紹介します)。
03運用が一部の担当者やベンダーに依存しやすい
VDIの運用には、サーバー・ネットワーク・仮想化の専門知識が必要です。こうした業務は特定の担当者に集中しやすく、人事異動や担当者の退職があると、引き継ぎも課題になります。
パッチ適用やバージョンアップの計画利用者の増減に合わせたリソースの調整障害が起きたときの切り分け

データで見る:VDIの更新で重なる値上がり

「更新費用が上がっている」という実感は、公開されているデータからも読み取れます。仮想化ソフト、PC端末、ライセンスの3つに分けて見てみましょう。

仮想化ソフト
VMware顧客のソフトウェアコスト
3〜4倍に上昇
Gartnerのサーバー仮想化の市場ガイド(2025年10月)は、BroadcomによるVMware買収後の施策で、VMware顧客のソフトウェアコストが3〜4倍に上昇したとしています。VDIの基盤に使われることの多い仮想化ソフトの値上がりは、更新費用に直結します。
出典:ScanNetSecurity(2025年12月12日)によるGartner資料の紹介
PC端末
国内PC出荷(2026年7月・前年同月比)
出荷台数56.1%
出荷金額82.2%
台数は前年同月の56.1%に減った一方、金額は82.2%にとどまりました。台数ほど金額が減っておらず、1台あたりの単価が上がっていることがうかがえます。
PC端末
標準的なPCの部品費
435ドル → 699ドル
調査会社Omdiaは、メモリ・ストレージの高騰により、標準的なPCの部品費が2025年1〜3月期の435ドルから2026年7〜9月期の699ドルへ、約6割増えたと分析しています。端末と一緒にVDIを入れ替える場合、この影響も受けます。
出典:マイナビニュース(2026年10月13日)によるOmdia分析の紹介
ライセンス
Microsoft 365 E3の月額(年間契約・月払い、税抜)
5,667円 → 6,139円
Microsoft 365は2026年7月1日に法人向けの価格を改定しました。利用者の人数分かかるライセンスは、小さな値上げでも全体では大きな金額になります。
💡 ポイント
端末とVDIをまとめて入れ替える場合、こうした値上がりが一度に予算に乗ります。見積もりを取る前に、「同じ構成で更新するのか」「方式そのものを見直すのか」を検討しておくと、比較の幅が広がります。

VDI・RDS・リモートアクセス型の違いとは?

VDIの代わりを考える前に、3つの方式の仕組みを整理しておきましょう。いずれも「手元の端末から、別の場所にあるデスクトップ環境を使う」点は共通ですが、そのデスクトップ環境をどこに、どのように用意するかが異なります。

🔎 ひとことで言うと
VDIは「利用者ごとに仮想PCを新しく用意する」方式、RDSは「1台のサーバーを複数人で共有する」方式、リモートアクセス型は「今あるPCに外からつなぐ」方式です。
VDI・RDS・リモートアクセス型の3方式の仕組みを比較した図
方式1
VDI(仮想デスクトップ基盤)
サーバー上に利用者1人ずつの仮想PCを用意し、手元の端末からその仮想PCに接続する方式です。
強み
端末にデータを残さないデスクトップ環境を集中管理
注意点
サーバー基盤の設計・構築・運用が必要
方式2
RDS(リモートデスクトップサービス)
1台のサーバーに、複数の利用者が同時にログインして使う方式です。
強み
VDIよりサーバー台数を抑えやすい
注意点
アプリとの相性同時接続の負荷を考えた設計
方式3
リモートアクセス型
社内・庁内で今使っているPCに、外から画面転送で接続する方式です。
強み
新しい仮想環境をつくらない既存のPC・業務システムをそのまま使える
注意点
接続先のPCが起動している必要

コスト・運用負荷・構築期間の3軸で比較する

方式を選ぶときは、導入時の金額だけでなく、運用の手間や準備にかかる期間まで含めて比べることが大切です。まずは3つの軸の早見表で全体像をつかみ、そのあと軸ごとに詳しく見ていきます。

VDI・RDS・リモートアクセス型をコスト・運用負荷・構築期間の3軸で比較した表
💰 コスト
VDI
サーバー・ストレージ・ライセンスなどの初期投資と、定期的な更新費用
RDS
サーバーとアクセスライセンスが必要。VDIより台数を抑えやすい場合も
リモートアクセス型(クラウド型)
社内・庁内にサーバーを置かず、利用台数に応じたライセンス費用が中心
🛠 運用負荷
VDI・RDS
サーバー基盤そのものの運用が必要
リモートアクセス型(クラウド型)
基盤の運用はサービス提供側。担当者はアカウントや接続ルールの管理が中心
📅 構築期間
VDI・RDS
要件定義・サイジング・機器調達・構築・テストと、工程が多い
リモートアクセス型
新しい基盤の構築がない分、工程はシンプル

コスト:更新の年だけでなく、5年間の総額で比べる

VDIはサーバー・ストレージ・ライセンスなどの初期投資と、定期的な更新費用がかかります。RDSはサーバーとアクセスライセンスが必要で、VDIより台数を抑えやすい場合があります。リモートアクセス型(クラウド型)は社内・庁内にサーバーを置かず、利用台数に応じたライセンス費用が中心です。

✏ 比べるときのコツ
更新の年の金額だけで比べると、毎年かかる費用を見落としがちです。保守費・電気代・人件費を含めた5年間の総額で比べるのがおすすめです。

なお、市場全体を見ると、IMARC Groupの調査(2026年5月更新)では、日本のデスクトップ仮想化市場は2026年から2034年にかけて年平均9.22%で成長すると予測されています。VDIの更新は、方式そのものを見直す良いタイミングでもあります。

運用負荷:誰が、何を管理するのか

VDIとRDSは、サーバー基盤そのものの運用が必要です。リモートアクセス型のクラウド型では、基盤の運用をサービス提供側が担います。社内・庁内の担当者は、アカウントや接続ルールの管理が中心になります。担当者が限られている組織ほど、この差は大きくなります。

構築期間:「検証期間」も含めて考える

VDIとRDSは、要件定義・サイジング・機器調達・構築・テストと、工程が多くなります。リモートアクセス型は、新しい基盤の構築がない分、工程はシンプルです。

ただし実際には、トライアルで検証してから本契約へ進むことが多く、特に自治体ではこの進め方が一般的です。検証の範囲や社内・庁内の調整、予算のタイミングによって、期間は数か月から1年ほどと幅があり、一概には言えません。更新の時期から逆算して、早めに検証を始めることが大切です。

⚖ 公平に比べるためのポイント
どの方式にも、向き・不向きがあります。端末を問わずに仮想デスクトップを集中管理したい場合は、VDIが合うこともあります。リモートアクセス型は接続先のPCが起動している必要があるため、電源管理の方法も一緒に考えます。自社の使い方に合うかどうかは、トライアルで実際の業務に近い形で試してみるのが確実です。

VDIの代わりを選ぶときに見落とせない要件

VDIの代わりとしてリモートアクセス型を選ぶ場合も、セキュリティや認証の要件は変わりません。選定のときに確認したい3つのポイントを整理します。

🔐接続元の制限とログ管理
企業でも自治体でも、「誰が、いつ、どこから」接続したかを説明できることが欠かせません。接続元のIPアドレスを制限する機能や、利用履歴を残す機能があるかを確認しましょう。
👤認証の一元化と、端末の多様化
業務端末やGIGAスクール端末として、Chromebookを使う現場もあります。既存の端末から接続できるか、SSO(シングルサインオン)で認証をまとめられるかも、選定のポイントです。
🔄一括ではなく、段階的に移行する
全台を一度に切り替える必要はありません。必要な部署や端末から段階的に移行できれば、リスクと業務への影響を抑えられます。
🏛 自治体の場合
総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」(2026年3月改定)では、LGWAN接続系のテレワークのモデルとして、「インターネット接続系を経由してLGWAN接続系の端末に接続するモデル」などが示されています。あわせて、接続を許可制にすること、多要素認証の導入、端末内に業務データを保持しない仕組み、操作ログの収集・管理なども、対策の方向性として挙げられています(同ガイドライン ⅲ-126〜128ページ)。なお、マイナンバー利用事務系はテレワークの対象外とされています。
デジタル庁のガバメントクラウド関連方針もあわせて参照しながら、接続制御・ログ管理の要件を整理することをおすすめします。

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VDIからリモートアクセス型へ移行する流れ

「段階的に移行できる」とはいえ、実際にどう進めればよいか迷う担当者も多いはずです。一般的な進め方を4つのステップに整理します。

1
STEP 1 現状のVDI契約・更新時期を確認する
現行契約の満了時期と、次回更新の見積もり額を把握します。
2
STEP 2 トライアルを申し込み、検証範囲を設定する
まず一部の部署・端末で試験運用し、業務システムとの相性や接続品質を確認します。
3
STEP 3 社内・庁内の調整と予算計上を行う
検証結果をもとに、経営層や財務部門(自治体では財政部門や情報政策担当)と調整します。VDI更新費との差額を5年総額で示すと説明しやすくなります。
4
STEP 4 本契約・段階展開を進める
優先度の高い部署や端末から順に展開し、既存のVDI環境と並行運用しながら切り替えます。
⏰ スケジュールの目安
予算や調達の手続きを考えると、VDI更新の1年以上前から検証を始めるのが現実的です。特に自治体では予算サイクルと調達手続きがあるため、早めの準備が欠かせません。

事例:教育委員会がVDIから入れ替え、5年で約1億円を削減

ある教育委員会では、高額なVDI環境の維持・更新コストと、5年ごとの更新負担が大きな課題でした。そこで、RSUPPORTのリモートアクセスサービス「RemoteView」に入れ替えました。

利用規模
約3,900台
契約期間
5年
コスト削減
約1億円

案件の概要

導入対象県内の公立学校
利用規模約3,900台
製品・方式RemoteView Premium(クラウド型)
主な用途教職員のリモートワーク
契約期間5年
選ばれた理由
  • ✅Chromebookで利用できる
  • ✅SSO連携に対応している
  • ✅Global IPの許可設定で接続元を制限できる
  • ✅ログ管理で利用状況を把握できる
  • ✅RSUPPORTによる導入支援を受けられる
🎉 結果:5年で約1億円のコスト削減
VDIを維持・更新して利用した場合と、RemoteView Premium(クラウド型)に入れ替えた場合の差額です。
※この数値は当該教育委員会における個別の試算であり、規模・構成・契約条件によって異なります。

コスト比較の参考として、VDI・RDSとリモートアクセス型の費用構造の違いについては、VDIとRDSの違いと導入コストの比較(IT-trend)も参照してください。

RemoteViewの主な特長
🔒端末にデータを残さない
RemoteViewは画面転送方式のため、手元の端末にデータを残しません。
☁クラウド型とオンプレミス型
自治体・官公庁向けには、クラウド型とオンプレミス型の両方を用意しています。
🔄必要な端末から段階的に移行
既存の環境を生かしながら、必要な端末から段階的に移行でき、コストを抑えて利用できます。VDIの更新見積もりに悩んでいる案件の「代替案」として有効な選択肢です。
✅接続管理・認証の要件に対応
Chromebook接続SSO連携接続元の制限(Global IP)ログ管理
教育委員会の事例でも、これらの点が選定理由に挙げられています。

まとめ:次の更新の前に、比較の材料をそろえる

VDIの更新は、仮想化ソフト・端末・ライセンスの値上がりが重なり、予算が膨らみやすいタイミングです。同じ構成で更新する前に、次の点を確認しましょう。

VDI入れ替えの確認リスト
  • ☑5年間の総額(更新費・保守費・人件費)で比較したか
  • ☑基盤の運用を誰が担うかを明確にしたか
  • ☑検証期間を含めたスケジュールを、更新の時期から逆算したか
  • ☑接続元の制限、ログ管理、SSO、Chromebookへの対応を確認したか

リモートデスクトップサービス「RemoteView」は、Chromebook接続・SSO連携・ログ管理など、VDIの代わりに求められる要件を備えています。一般企業の方は14日間の無料トライアルで、今お使いのPC・業務システムとの相性をお試しいただけます。自治体・官公庁の方には、6か月の無料トライアルを用意しています(お申し込みは下のご相談フォームから)。また、リモートアクセスの乗り換え全般についてはこちらの比較ガイドもご参照ください。

RemoteViewを14日間無料でお試しください

VDIの更新見積もりと比べる前に、今お使いのPC・業務システムとの相性を確かめられます。

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